約 293,162 件
https://w.atwiki.jp/popo774/pages/2.html
メニュー トップページ リンク(他攻略サイト) イベント場 ここはゲームの攻略、裏技などです アンケートがあります投票してくださいね アンケートでよくないが多い場合消します サイト内検索 検索 カウンター - ポケモン系 ポケモンDPの掲示板 このサイトは便利ですか? 選択肢 投票 便利 (4) 普通 (3) よくない (16) 遊戯王系 遊戯王デュエルリストレベル認定 このサイトは便利ですか? 選択肢 投票 便利 (3) 普通 (0) よくない (12) 牧場物語系 牧場物語完全攻略 このサイトは便利ですか? 選択肢 投票 便利 (2) 普通 (2) よくない (3)
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/41.html
作・釣り師 トリップ◆dkDmj798WFtq 「……だるい…………」 けだるい疲労感の中で目覚めたドロップは下腹部の痛みと汚れた衣服で昨夜のことを思い出した。いや、思い出してしまった。 (夢じゃ…… ないんだよね……) 酒に酔った祖父に襲われ、脅され、犯された記憶が鮮明に蘇る。 「っう…… ぐすっ…… どうして……」 昨夜、枯れるほどに流した涙が溢れてくる。 処女を奪われたことへの喪失感、変貌した祖父への恐怖、そして快楽に溺れ自ら求めてしまったことへの嫌悪感、さまざまな負の感情に押し潰されそうになるドロップ。 「……あれは、夢じゃない…… でも、夢にできる、……しなくちゃいけないんだ……」 それは壊れかけた彼女を支える最後の柱。そしてこれからも彼女を苦しめる鎖。 (そろそろ起きないと…… キャンディが心配して起こしに来ちゃう……) 今の自分の姿を見られたら、いくら幼いキャンディといえど何かしら感づかれてしまうだろう。そうなれば全て台無しだ。 「あ、お姉ちゃん、おはよ~♪」 「……おはよう。」 普段通りに眠たげな様子を装う。これで誤魔化せただろうか? 「もぅ、また夜更かししてたの? すっごく眠たそうだよ?」 気づかれては、いないようだと少しホッとするドロップ、眠たいのは事実なのだが。 会話もそこそこに朝食をとろうと席に着く。と、そこに最も顔を合わせたくない人物がやってきた。 「ん、おはよう。」 いつもと変わらない、そっけない挨拶。こちらを見る目にも特に変わったところはない。 どうやら最大の懸念事項は解決されたようだ。 胸を撫で下ろすドロップ。後は自分さえ黙っていれば…… 朝食後、部屋で身体を休めようとも思ったがカンロも1日中在宅とのこと。 下手に顔を合わせて思い出されては困るので仕方なく外で時間を潰すことにした。 釣り道具を持ちお昼はキャンディに伝えて家を出ようとするとキャンディが簡単にお弁当を用意してくれた。 持つべきものはよく出来た妹である。 いつものように釣りでもして時間を潰すが、不安定な心が表れているのだろうか、大して釣れないうちに夕方になってしまった。 そろそろ帰ろうか? と思った矢先、後ろから声を掛けられた。 「あら? ドロップさんじゃないですか?」 振り向くとそこに立っていたのはミスト。マイペースな口調に先ほどまで一人で塞ぎ込んでいた心が微かに和らいだ。 「こんな時間に会うなんて珍しいですね。今まで釣りを?」 「……うん、でもダメだった。」 「あらららら、それは残念。 ……?」 「……どうかした?」 「ドロップさん…… お疲れですか?」 一瞬にして心臓が凍りつく。バレた? まさか? 「い、一日中粘ってたから。」 「はぁ…… 無理してはダメですよ?」 「う、うん。気をつける。」 誤魔化せたか? ミストのぽやっとした表情からは読みとれない。 「あ、そろそろ夕飯の支度もありますので、これで。ではまた明日~。」 マイペースに去っていくミストを見送りつつ焦るドロップ。 (気付かれてない……? でも深くは聞いてこなかったし……) きっと大丈夫、自分の思い過ごしだ。そう思い込み帰路につくドロップ。 (今日こそ早く休もう……) キャンディと同じ時間に就寝など何年振りだろうか。いつもに比べれば寝るには早いが、少しでも早く明日になって欲しかった。 「お姉ちゃん、今日は早いね? いつもこうだったら良いのに~」 「……頑張る。」 適当にキャンディをあしらい、ベッドに入る。せめて夢の中では、笑っていたかった。 「「……ガチャ…………」」 それから数十分後、異変に気付いたドロップが目を覚ました時には、もう手遅れであった。 (!? おじいさん? な……んで……?) また酔っているのか、そう思案したドロップだが足取りはしっかりとしていてまっすぐこっちに向かってくる。 だが、その表情を見てぞわりと悪寒が駆け抜ける。 「おおぅ、ドロップや、起きておったのか……」 昨日見た「あの」目だ。気付かれないように唇を噛むと確かな痛みを感じる。どうやら夢ではないらしい。 (逃げっ…… られないか……) カンロが昨日の記憶を持っているのならもう逃げ場などない。これからも、一生、あの悪夢が続く。 ただ絶望的な事実だけが明確に突き付けられた。 「……一つだけ聞かせて下さい、……酔ってもないのに、どうして、こんなことを…………」 「……なにか勘違いしとるようじゃのぅ、ワシの目的は魔力の復活じゃよ。まぁ、昨日は少々溺れてしまったがのぅ。酒にも、お主の身体にもなぁ。」 (魔力……?) 事情を知らず、戸惑うドロップにカンロは説明を続けた。 既に魔力が枯渇していること。 明日までに魔力を戻さねばならないこと。 そのためにはドロップ(もしくはキャンディ)の愛液が必要であること。 「そんなっ、馬鹿げた方法でっ……!」 魔力が戻るわけがない、そう言おうとしたドロップだがカンロの放った魔法により遮られてしまう。 「ほれ、これが現実じゃ。お前なら分るだろう? 昨日までのワシにこんな芸当が出来たかのぅ?」 カンロが使った魔法は簡単なものであったが込められた魔力は現役の魔法使いのそれと同等、少なくとも年老いた祖父が出来ることではなかった。 「……では、本当に……?」 「さよう、今朝試してみたら自分でも驚いたほどじゃ。」 どうやら嘘ではないようだ。しかし、ドロップは違和感を感じた。 「……それで、おじいさん。魔力が戻ったのでしたら早くお休みになったほうが良いのでは? 明日は大事な日なのでしょう?」 強い語調で退室を促すドロップ。話が本当なら今のカンロの行動に意味を見いだせない。 (魔力の復活うんぬんは真実だとしても、明日の話は嘘? ただ、私を抱きたいだけ……?) きつい視線を浴びせ怪しむドロップ。 「まぁ話は最後まで聞けい、実のところじゃが今朝使えたのはこんなチンケな魔法じゃなかったのじゃよ。どういうわけか使えば使うほどに弱くなっておる。」 話によると魔力を生成する機関が復活したわけではなく、一時的に魔力が貯まったとのこと。 明日の講義を乗り切るためには補充が必要とのことだ。 「そんなのっ、出鱈目です! 私は…… おじいさんの奴隷じゃない!」 都合の良い展開に怒りを露わにするドロップ。だがカンロは大して悪びれた様子もなく。 「信じる、信じないは勝手じゃがな、あまりカッカするでないぞ? キャンディを起こしては可愛そうじゃろぅ?」 ハッと我に帰るドロップ。そう、逃げ場なんて最初から無い。昨日散々悔しい思いをしたにもかかわらず、今になるまで気付けなかった。 「……私だけが、……イけば、良いんですよね…………?」 悔しさで顔を歪ませながらせめてもの慈悲を請う。 「そうしたいところじゃがのぅ、お主もさっき心配してくれたじゃろ? 『早く寝たほうが良い』と…… 昨日も味わったように、お主が達してもワシの股間は元気過ぎて苦しんだままなんじゃ、そのままで寝ろなどと、心優しいお主は言わんよなぁ?」 「っ…… それは……」 なんとか説得しようと思ったがカンロがちらりと隣の部屋の方向に視線を向けたのを見て諦めた。 結局のところ、この男は私を犯したいのだ。 「そう悲壮感に満ちた顔をするでない、心配せんでも大事なのは明日の講義だけじゃ。無事に終わればもうお主に手を出すこともあるまい。」 気休めにもならない言葉だった。もう、今までの生活は終わったのだ。後は堕ちるだけだ。 諦めの表情を浮かべ崩れ落ちたドロップの上半身を裸に剥き、胸を揉み始めた。 「おおぅ、相変わらず良い胸じゃわい。ふむ…… 昨日は見てなかったが、先端も良い具合に色づいておるのう。」 ジロジロと観賞され、カァッと頭に血が上るドロップ。 昨夜服越しに触れたときにも気づいていたが、中々の上物である。重力に逆らい、ツンと上を向いた先端。 指が吸いつくようなしっとりとした肌触り、そしてなにより揉めば揉むほどに新しい感覚を与えてくれる弾力。 それを今、自由に弄んでいるのだ。つい、興奮して動きが荒くなってしまう。 「ああっ、い、痛い……」 昨日は直接触れられなかった場所への強引な攻めに慣れないドロップ。 形が変わるほどに強く揉まれては感じろと言うほうが無理な話だろう。 「おおう、すまんのう。どれ、優しくしてやるからもっと良い声を出してくれんか?」 そう言うと右手で乳房を持ち上げるようにして指をうずめていく。 左手ではまるで上等な毛皮を撫でるように愛撫を加えていく。 その丁寧な愛撫にドロップも感じ始めてていた。 「はぁん…… ああぅ……」 愛撫を始めて間もないというのに零れた声は艶やかなものに変わり、瞳もだんだんうっとりとしてきた。 そろそろ頃合いとみたカンロは右手で弄っていた乳房に口をつけた。 ザラザラとした感触が敏感なところをよけて動き回る。その感触にドロップはむず痒さを感じていた。 「お、おじいさん…… さ……さきっちょも、お願いします……」 顔を真っ赤にしておねだりするがカンロはわざと焦らすように乳首から離れた部位から中心に向かって舐めまわしていく。 ドロップは目を瞑り、きたる快感を待ち構えている。 (あ、あとちょっと…… ……!?) それまでちょっとずつ中心に近付いていた舌が急に先端にむしゃぶりついたのだ。 不意を突かれて思わずドロップは嬌声をあげてしまう。 「んあふっ、ふわわああ!」 なおもチュパチュパと音を立てて乳首をしゃぶるカンロ。 優しく全体を撫で回していた左手も一点に狙いを定め指が妖しく蠢いていた。 (は、はふ…… あぁん…… あぁ、濡れて……) 股間から既にカンロのお目当てのものが漏れ出ていることに気付いたが、流石に自分から言う勇気はない。 また面白がられるのだろうと覚悟しつつも今は胸に意識を戻す。 「じゅる、ドロップや、どうもこの先っちょが尖がってきたぞ、やっぱり気持ち良いのか?」 わざといやらしく水音を立てながら質問するカンロ。口からは唾液が溢れてより一層だらしなさが強調されていた。 「……ぁはい、とっても…… 気持ち良いです…… も、もっとお願い…… します……」 二回目ということもあり、ある程度余裕があるドロップ。 少しでも早くこの悪夢から逃げるには不幸にも自分が早く達するしかない。そんなことを考えていた。 「ほほぅ、随分と従順になったものじゃわい。どれ、ちょっと物足りんがこっちに移るとしようかの。」 カンロは名残惜しそうに胸を解放するとドロップをベッドに横たわらせた。 スカートをたくしあげ、シミのできた下着を舐めるように見つめる。 「ほほっ、昨日に続いて今日も既に出来あがっとるとみえる。そんなにも気持ちよかったのか?」 「ああぁ…… は、はやくぅ……」 否定したい気持ちをグッと抑えて、カンロを誘う。早くイきたいそれは本音でもあり建前でもあった。 素直な態度に満足げなカンロは早速下着も取り払うと既に溢れている液体を舐めとっていく。 その度に部屋に淫猥な水音が響き、脳をくすぐる。 「あぐっ、んなああぁぁっ…… はっ、は、はあぁん……」 もう声を抑えようという理性は残っていない。艶やかな声がカンロの耳に届くたびに、舌の動きが激しくなる。 昨夜は口と両手を全て使って責め立てたカンロであるが、今日は舌だけにしようと考えていた。 別に大した意味はない。ただ、そのおかげで暇になった両手でほどよい肉付きの太腿を楽しむことができる。 (こちらもすべすべの手触りじゃのう。こやつの身体は本当にワシを楽しませてくれるわい。) そんなことを考えつつ溢れていた液体をあらかた楽しんだカンロは目的の蜜を絞り出させるために割れ目の上部に位置する肉芽をぺろりと舐めた。 「ふ…… あふ……? ……!?やあぁん! う、あああ……」 急に標的を変えられ困惑するドロップ。昂ぶりは最高点に達していた。 カンロとしては膣内でもう少し楽しんでも良かったのだが、下手に焦らして中途半端にイってしまっては勿体無い。 自身もそろそろ次の段階に進みたかったこともありさっさとイかせてやることにしたのだ。 「はひっ! ああっ、っひぃん!!」 ごぼっ。とひときわ大きな音と共に大量の蜜が放たれる。 カンロはそれを秘所ごと丹念に舐めまわした。 ぴちゃっ、ぴちゃと音を立てて飲み干されているが、そんな音もドロップには届いていなかった。 「さてさて、後はコレを鎮めればお終いじゃ、頑張っとくれよ?」 イった直後でまだ男根を受け入れられる状況ではないがカンロはもう待てないといった様子で急かす。 ドロップはまだ感覚の戻らないままの脚を開き、受け入れる体勢を整えると共に目を瞑って覚悟を決める。 だがカンロの要求は留まることを知らなかった。 「うむ、せっかくここまでベッドを汚さなかったのじゃ。ほれ、こっちへ来い。」 そう言ってカンロが手招きしたのは…… (そ、そんな、ダメっ……) 「ここに手をつけ、今日は後ろから可愛がってやるわい……」 カンロの要求は立ちバックでの挿入。だが、ドロップが頼る壁は決して破られてはいけない防衛線。 キャンディの部屋とこの惨劇の場との境界線だった。 「そんな心配そうな顔をするでない。お前が声を荒げなければ良いだけのことじゃろ? ほれ、さっさと来んか。」 苛立ち気味に壁を叩くカンロ。そんな音を出したらキャンディが起きてしまう。 のろのろと壁に手をつき、されるがままにお尻を突きだす体勢をとらされる。 絶対に声は出すまい…… そう念じたところでがっちりと腰を固定され濡れそぼった膣に侵入された。 「ーーっつ、フ、っく!」 最初からスパートをかけるカンロの攻めに思わず出てしまいそうになる声を必死に噛み殺す。 体位の関係で顔は見なくてすんでいるが、背後から聞こえる激しい息遣いが嫌でも昨日の光景をフラッシュバックさせる。 記憶の中な性交と身体の中で蠢くモノの感覚が徐々にドロップの理性を壊していく。 「っあ、……っく、あ、あっ……」 膣内を擦られる度に意識が飛びかけ、声がとび出しそうになる。頭を振って意識を呼び戻すが限界は着々と近付いてくる。 「ふぉっ、いいぞぉ! いいぞぉ!」 腰を打ちつけるタイミングでドロップの腰を引き、より奥を目指そうとするカンロ、 その分身はドロップの中で射精に向けビクンビクンと波打っていた。 (あああっ…… く、くるぅ、きちゃううう!) 膣内での異変を察し、逃れようとするが、前には壁、左右に逃げようにも腰を押さえられているので新たな刺激を与えるだけになってしまう。 「おおお、で、出るぞぉおおお!」 限界に達したカンロがドロップを引き寄せその最奥目がけて精を放つ。 「んんんーっ、っは、んんっあ!」 顔をくしゃくしゃにしながら声を抑えるドロップ。なんとか最小限に留めたものも四肢がガクガクと震え、未だ続く射精を受け止める。 昨日以上の量の精液が膣内をみるみるうちに満たし、入りきらなかった分が接合部から垂れてきた。 「……ふぉお…… 良かったぞぉ、実によい具合だったわい……」 カンロはさっきまで一つになっていた部分を拭ってやると壁に倒れるように崩れ落ちたドロップをベッドまで引きずった。 (明日はどうするかの…… 何か考えておかねば……)
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/97.html
『モーニング・コール』 作者 こまめ ふ、と目を覚ます。 部屋の中はいつもより暗い気がする。 ベッドサイドにあるテーブルの時計を見ると、案の定起きる時間にはかなり早い。 基本的にレストの体内時計は正確である。 眠りに就く時間には多少の差があるが、起きる時間に関しては毎日6時ぴったりだ。 (なんで目が覚めたんだろう?) もう一眠りしようかとも思うが、寝覚めのいいレストである。眠りの気配は訪れそうにない。 参ったなぁと再び枕に頭を預けた瞬間、隣に横たわるひとの寝息が聞こえた。 ―ああ、きみのせいじゃないか。 昨夜の事を思い出すとレストは苦笑を浮かべ、すやすやと眠るクローリカの柔らかな髪をそっと撫でた。 清く美しい純潔交際期間を重ねたのち、レストとクローリカは数週間前に結婚した。新婚ホヤホヤである。 レストはクローリカを心から愛していた。 そしてレストは―無論クローリカもだが―若い。 思い続けてようやく添い遂げた新妻が毎晩隣で眠るというのであれば、色んな意味で血気盛んな若者が思うことは1つである。 ―えっちしたい! ―毎晩でもいからえっちしたい!! しかしそのようなレストの熱い想いとは裏腹に、結婚後に2人が交わした行為の回数は僅か数回であった。 原因は、クローリカの睡眠時間である。 クローリカはレストより就寝時間が早い。(ちなみに起床時間は―モーニングコールを頼んでいたとしても―往々にしてレストより遅い) レストが行為をしたいと思っても、高確率でクローリカは熟睡しているのであった。 躊躇いがちに起こしてもクローリカはいったん眠るとなかなか目覚めない体質だし、 ・・・すやすやと幸せそうに眠る妻を叩き起こせる夫が世にどれくらいいるだろう? かくしてレストは悶々とした想いを抱える夜を、この数週間に渡り過ごして来たのであった。 もっとも生理的な欲求に関しては一人で処理をしていたため、不眠に悩まされる事は少なかったが。 虚しい事この上無い新婚さんである。 昨夜に関しては、クローリカより先にベッドに入ってクローリカを待とう!と鼻息荒く横たわったはいいが― 就寝時間を早めるためにハードな仕事をこなしたせいか、そのまま眠ってしまったのであった。 「まったく、人の気も知らないでさ・・・」 薄紫の長い髪の手触りを楽しみながら漏れた言葉は、クローリカには届かない。 それでも、無邪気な寝顔を見てしまえば、不満など抱きようもないのは惚れた弱みか。 かわいい。 レストはクローリカの寝息に顔を寄せると、その柔らかな唇をちゅ、と吸い上げる。 「大好きだよ、クーちゃん・・・」 愛しげに、そして少し切なげに呟くと、レストは顔を離しー ―離そうとして― 「レストくん」 「!?」 「・・・わたしもです~」 にへー。 そんな擬音が似合いそうな笑みを浮かべると、クローリカは再び寝息を立て始めた。 どうやら寝ぼけたらしい。 しかしその一言は、収めようとしたレストの情欲に火を付けてしまった。 きみも、ぼくがほしいとおもってくれるの? (ごめんね、ちょっとだけだから・・・) パジャマの上からそっと、柔らかな胸を触る。 「ん・・・」 クローリカは小さな声を上げるが、起きる気配は無い。 両手でゆっくりと揉み、先端の敏感な部分を爪の先で擦ってみる。爪と布の摩擦がシュルシュルと音を立てた。 「ん~」 が、全く起きる気配は無い―その一方で指先は僅かな突起を感じて、レストの炎は更に煽られる。 (もっと、いけそうな・・・) レストはそう判断するとワンピース風のパジャマの裾をつまみ、大胆にも胸の上まで捲り上げた。 徐々にあらわになる、白い足・・・くびれたウェスト・・・そして、二つの柔らかな丘。 クローリカの胸は小さくは無いが、決して大きい方でもない。 が、いわゆる「お椀型」の美しい形と目の眩むような白さで、レストを惹きつけて止まない。 今度は布の上からではなく、肌に直接ふれる。 ふにふにと柔らかいのに、適度な弾力がレストの手をそっと押し返す。 その心地良さにレストはため息を漏らすと、ゆっくりともみ続ける。 「あ」 先ほどからの愛撫で僅かに膨らんだ乳首をつまみあげると、声が漏れる―が、やはり起きる気配は無い。 レストはピンク色の敏感なソコを人差し指で押す。爪先で軽く引っ掻く。指の腹で擦りあげる。親指と人差し指でこねくり回す。 何度もそれを繰り返す。 ついにぷくりと勃ったそこを見ると、我慢など出来なかった。 右の胸にむしゃぶりつき、反対の胸は指でいたぶり続けた。 ちゅうちゅうと音を立てながら吸い上げる。舌で触れた乳首のザラザラした感触を楽しみながら、蛇の様に舐ってやる。 「ん・・・あっ」 軽く歯を立てた瞬間、クローリカはびくりと体を震わせて声を上げた。 それでも―起きない。再び規則正しい寝息を立てる。 (どれだけ眠いんだ!!) レストは心中で叫ぶ。 しかしこれ以上の愛撫を続ければ、さすがのクローリカでも目を覚ますだろう。 そして寝ている間にレストが勝手に自分の体を弄んでいたと知れば、最愛のひとはきっと怒るだろう。 (でも・・・) レストはクローリカの艶めかしい身体を見つめる―特に白い小さな布で隠された、最後の砦を。 張り詰めたレスト自身が、我慢など出来る訳が無いと主張していた。 「ごめんね」 今度は声に出して謝ると、レストはふたたびクローリカの上に覆い被さった。 まずは唇へ、そっとくちづける。 それから首すじへ、鎖骨へ、乳房へ。 レストは唇をクローリカの身体へ這わせていく。 へその周りをクルクルと円を描くようにして舐め、へその中もチロリと舐めてやれば、くすぐったいのか身体をよじる。 そして唇はついに、ソコへと辿り着いた。 まずは下着のうえから。 割れ目をなぞる様に唇を動かせば、腰が揺れる。 「あん」 ふぅぅと息を吹き込んでやると、眠っている妻の口から声が漏れる。 息が熱かったのだろうか。それともー レストの下着の中で完全に勃起したモノが窮屈で苦しい。 クローリカが起きても構わなかった。 レストはクローリカの下着を一気に引き抜く。 繁みをやわやわと食めば、その奥の蕾がしっとりと濡れているのが分かった。 既に何のためらいも無い。ベロベロと犬の様に割れ目の中を舐めてやる。 「あ、あ、あ」 目覚めが近いのだろう。クローリカは身体を震わせながらひっきりなしに声を上げる。 レストは蕾の奥に隠された珠を探し当てると、唇で吸い上げた。 「やんっ!!」 クローリカは悲鳴を上げると、両目を見開いた。 目覚めの瞬間はいつも意識が混濁していて、自分がどこにいるのかすら定かでは無い。 しかし今朝に限っては、そんな暇は与えられなかった。 「や、あ、あん!」 全身を駆け抜ける鋭過ぎる快感に、意識が一気に覚醒する。 (なに!?) ビクビクと身体を痙攣させ、喘ぎ声を上げながら異変の原因を探せば、それはすぐに見つかった。 「レスト、くん?」 クローリカは快感に震える声で、彼女のあらぬ部分に顔を埋めている夫の名を呼んだ。レストが顔を上げる。 「おはよう、クーちゃん」 「お、おはよ・・・じゃなくて、なにを・・・?」 「なにって・・・ナニでしょ。見て分からない?」 レストは楽しげに答えるとふたたび顔を伏せ、秘所に舌を這わせた。 「ひゃっ!?」 クローリカが素っ頓狂な声を上げると、レストが行為を続けながら笑う気配がする。 ―こんなことはいや―! 「いや、やだ、やだぁ・・・」 自分の意識が無い間に、勝手にいやらしい事をしていたなんて― 裏切られたような気がして、クローリカの目頭が熱くなる。 「クーちゃん?」 不意にレストが体を起こして、名前を呼ぶ。 クローリカは仰向けだった体を横にすると、レストに背を向けて言い放つ。 「レスト君なんか、嫌いです!」 「クーちゃん」 レストは無理にクローリカの体を戻そうとせずに、後ろからクローリカを抱きしめる。 それが嬉しいような余計に腹立たしいような気がして、クローリカは更に言葉を続ける。 「レストくんは、わたしとそーゆーことをするためだけに結婚したんですか!?」 こころが、繋がったを思えたから。 彼のプロポーズを受けたというのに。 彼はクローリカの体だけが目当てだったというのだろうか? しかしレストの返事は、クローリカを更に戸惑わせるだけだった。 「そうだけど、それって悪いことなのかな?」 「なっ・・・!」 思わず顔だけでレストを振り返ると、レストは微笑んで言う。 「だけ、じゃないけどね」 クーちゃんすき、だいすき。 ボーッとしながらお仕事してる姿も、クーちゃんのつくった美味しいご飯もすき。 僕を見て笑った時の顔がすき。 でも、それだけじゃ足りないよ。 誰にも見せないクーちゃんを見たいよ。 クーちゃんのやらしい顔が見たい。色っぽい声が聞きたい。恥ずかしい姿が見たい。 きみは特別だから。 それって、普通の事じゃないの? 「ねぇ、クーちゃんは?クーちゃんは僕と違うの?」 何時の間にかレストの表情から、余裕がなくなっていた。 熱の篭もった瞳で、縋るような声で、クローリカに愛を請う。 ―それは、ただの他人だった時には見ることの出来なかった姿で― そのまま認めるは悔しくて、体を反転させてレストと向き合ったクローリカは、レストの肩に噛み付く。 「いたっ!」 「・・・だからって、勝手にこんな事しないでください!」 レストは一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに笑う。 「ごめんね。クーちゃんがあんまり可愛かったから、つい・・・ちょっとだけのつもりだったんだけどね」 反省してない!というクローリカの言葉は、唇に塞がれてしまった。 「う・・・」 レストの首に両腕を回しながら、クローリカはうめき声を上げた。 指で中をかき回されても、感じるのは違和感だけで、快感は覚えない。けど。 「いま、何本入ってるか、わかる?」 「しりません・・・」 「三本」 レストくんが、わたしのなかに、いる。 そう思うだけで、興奮する。 「すごいね、ぐちょぐちょ。それは分かるでしょ?」 「や、あ、あ!」 指の動きが速くなり、派手な水音が響くと、クローリカは悲鳴を上げる。 「レスト、くぅん・・・!」 名前を呼んだだけで、意図は伝わる。 レストは笑みを浮かべると、クローリカの唇に、唇を合わせる。 「・・・つぅっ!」 レストの指の動きが止まった隙を付いて、今度はクローリカがレストのモノをそっと握る。 「・・・クーちゃん?」 手で触るのは、初めてだった。 困惑したようなレストに、クローリカは少し優越感を覚えて答える。 「レストくんばっかり、ズルイです」 ―わたしも、誰にも見せないあなたを見たいから。 クローリカの言葉にレストは一瞬固まり、やがて泣きそうな、嬉しそうな笑顔を見せると囁く。 「もっと、さわって」 クローリカは握ったままだった手を、上下に動かしはじめる。 「・・・あつい・・・」 それに、硬い。 今まで感じたことの無い、不思議な感触だった。 「きもちいよ、クーちゃん・・・」 「ほんとに・・・?」 「うん、すごく。もっと、して・・・」 言うとレスト自身も、指の動きを再開させる。 「あっ!」 クローリカは身悶えしながら、再び手を動かし始めた。 水音とせわしない息遣いが、部屋に響く。 「うあ!」 突如大きな声を上げたのは、レストだった。 「い、痛かったですか!?」 握るだけでなく、指先で弄ぶようにしていた。 その一環で、先端の部分を人差し指で擦ってみると、レストが声を上げたのだ。 「そこは、も、ちょっと、やさしく・・・」 「・・・こう、ですか?」 人差し指の力を抜いて、触れるか触れないか、ギリギリの力加減で撫でてやると。 「く・・・!」 辛そうな、気持ちよさそうな、顔と声で。 クローリカは夢中で続ける。 「クーちゃん・・・」 「はい・・・」 「いれて、いい?」 耳元で囁かれると、背筋がゾクゾクする。 クローリカが無言で頷くと、レストはそっとクローリカの足を持ち上げた。 「ああぁっ・・・!」 どんなに慣らしても、先端の部分を飲み込む瞬間は体が強張る。 しかしそれも一瞬のことで、そこさえ過ぎればすんなりと棒の部分を受け入れる。 「クーちゃん・・・」 「ん・・・」 自身を付け根まで挿入すると、レストはため息を漏らしながらクローリカに口付ける。 「や、あっ!」 レストが腰を動かし始めると、クローリカは思わず唇を離して声を上げる。 指より太くて、長くて、硬いモノ。 本当は、指でかき回される時と一緒で、身体には違和感しか無いのかもしれない。 ―けれど。 一糸まとわぬ姿で、大きく脚を広げて、男を迎え入れるなんて、こんなこと。 恥ずかしくて、興奮して。 「きもい、いい・・・」 心の快感が、身体の快感を呼び覚ます。 目をつぶったままクローリカが上げた小さな声に、レストが笑った気配がした。 先端ギリギリまで引き抜くと、再び奥まで突かれる。 「あんっ!」 動きは、速いよりもゆっくり、小さいよりも大きいほうが、きもちいい。 「あっ、あっ、あっ」 ゆっくりと、大きく突かれる度に、クローリカは艶やかな声を上げる。 「クーちゃん・・・」 突然耳に熱い吐息を感じて、クローリカは目を開けた。 「やっ!」 「耳、弱いもんね」 熱い舌が、耳の中を這い回る。びくり、びくりと身体を痙攣させながら、クローリカは刺激に耐える。 耳を舐めるためか、レストの腰の動きは大きいものから、奥を抉るような小さな動きになっていた。 「きゃぁっ!」 耳から舌が離れたと思って安心したのも束の間、今度は首筋を舐められる。 「耳より、こっちのほうが好きでしょ?」 大きく上下に舐めたり、一箇所をペロペロと舐めたり。耳とは違う快感に、ひっきりなしに甘い声を上げる。 「や・・・!やっ、やっ、やぁっ・・・」 「嫌なの?さっきから腰、揺れてるよ」 「やだぁ・・・!」 恥ずかしさに思わず口をついた言葉なのに。 「・・・そっか。じゃあ、やめる?」 意地悪く尋ねるから。 「やめないで・・・もっと・・・!」 しがみついて懇願すれば、レストは満足げに笑う。 「わかった」 「あ・・・」 首筋から唇が離れたと思うと、脚を持ち上げられる。 「あっ!あっ!あっ!」 先ほどまでとは違う、叩きつけるようなピストンに、悲鳴のような声が出る。 パンパンパン、肉がぶつかり合う、いやらしい音。 「はっ、はっ、は」 汗まみれのレストの、息遣い。 何度も、何度も、奥まで。 耳に届くもの、身体で感じるもの、すべてがクローリカの興奮を高めていった。 「あっ!あっ!」 「クーちゃん・・・」 「レスト・・・くん・・・っ」 名前を呼んだだけで、意図は伝わる。 合わせた唇の間から入り込んだ舌が、クローリカの口内で絡まる。 「ううぅっ・・・!」 唇を合わせたまま、レストが唸るような声を上げると、最奥に熱い迸りを感じた。 「まだ起きる時間まで、もう少しあるね」 身体を清めた後、時計を見ながらレストは言った。 「・・・寝かせてくださぁい・・・」 「・・・だよね、僕も眠い・・・」 「それは自業自得です!大体、レスト君が寝たら誰がわたしを起こしてくれるんですか~!」 「自力で起きる気は無いんだね・・・」 レストは苦笑すると、大丈夫、と答える。 「ちょっとだけ寝たら、僕が起こすから。ね?」 ちゅ、と軽く口付けられると、何も言えず― 「・・・約束ですよ~」 そう答えると、二人は再び幸せな眠りへと落ちた。 しかし。 「新婚とは言えたるんでおりますぞ!いい加減に起きなされぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!」 ヴォルカノンの怒号というモーニング・コールが城中に響き渡ったのは、それから二時間後のことで― オトコの「ちょっとだけ」は信用してはいけないということを、クローリカは学んだのであった。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/115.html
『遠雷』(レスト×マーガレット) 作者 Sun ネガティブかつ未来物なので注意。 自分が先に老いること、彼女を置いて逝くであろうことは自明の理であった。 それでもマーガレットを生涯愛すと誓った時、全ての覚悟が出来たと信じていた。しかし、それは自分と彼女がセルフィアの住民であったからかもしれないと、レストは思う。 このセルフィアには、異種族同士の誓いを蔑むような住民は誰一人としていなかった。だから彼女を守れると、悲しませるようなことはないと、年若い自分には思えたのかもしれなかった。 申し訳程度に灯の入った一室。隅の寝台の上で、レストは妻のなかをかき回す。 指を出し入れする度に粘ついた音を立てるそれと、マーガレットの短い矯声が律動的で、レストは夢中になった。 金色の茂みが、手首を弱々しく刺激する。それが彼女自身の控えめな抵抗のように思え、さらにレストの熱を高めた。 「あ、ああ、んっ」 乱れた金髪と、歪んだ表情と、跳ねる四肢と、震える声帯。全てを余すことなく使って快楽を唄うマーガレットは、純粋で美しく、芸術的ですらあった。 「かわいいよ、マーガレット。もっと聞かせて」 年月を追うごとにレストの筋力は衰え、張りを失う。しかし、エルフであるマーガレットの肢体は二十年前と変わらず未だにもいだばかりの果実のようであり、その汗は弾かれて見事な珠と成っていた。 小刻みな指の運動を続けながら、首と乳房に舞った珠を舐め取って、そのまま堅い頂点をくわえる。 「いっ、や、やだ……あっ」 長い耳の後ろが弱いのを知っている。空いた手の指先でマーガレットのそこをなぞりながら、くわえていた突起を舐めた。 「ああ、ん、そこは、いやっ……」 上からも下からも、とてつもなく淫らな音がする。レストは世界で最も美しい楽器を、一心不乱に鳴らした。 秒針がおよそ二回りするまで妻を弄ってから、ふと、官能に沈んでいるであろうその瞳を見たくなり、レストは彼女の身体から舌を離した。 しかし、期待から外れて、彼女は明らかに悦びからではない涙でシーツを濡らしていた。 「マーガレット?」 愛撫の手も止めて、表情をうかがう。すると、マーガレットは細く唾液をこぼしながら、レストを見ずに訴えてきた。 「こわい……」 彼女の呼んだ波紋に、先程までの熱がさらわれていく。レストは眉を寄せた。いつもなら、ここからさらに互いの欲に溺れていくはずである。 「どうして? 僕のこと、嫌いになった?」 咄嗟に出た声は、若い頃のそれになっていた。時を経た顔つきにそぐわない、情けない色をしていた。 「き、きらいなんかじゃない! でも、なんだかいつものレストくんとは違う……」 ――セルフィアの王子には人間の妻がいたが、今は戯れに美しいエルフを囲っている。いや、エルフが人間を魅了して権威を我が物にした。 噂がノーラッド国外を駆け始めたのは、レストとマーガレットが結婚して十五年余りが経った頃だった。街を訪れて二人を目にした客による、好奇にまみれた風聞だった。 それから、ポコリーヌの店を訪れる客の中にも「悪王子の娼妃」目当てであるという者が現れ出した。 街の住民はそういった客を見かけては二人を庇い、注意を促したが、狭いセルフィアではレスト達は目立ち過ぎた。顔も知らない者から奇異の視線を受ける日が、珍しくなくなった。 夜になるとマーガレットは泣くことが多くなった。布団の中で声を殺して、さめざめと泣いていた。 腫れた瞼を隠そうとする妻が哀れで、レストは王子の位を返上し、城を出て、郊外に小屋を買った。 そして、マーガレットが泣く夜はこの安い寝台で彼女を抱いた。何度も愛を囁いた。その時は彼女も泣き止んで、レストの慈しみに腰を揺らしていたが、翌朝の表情は冴えなかった。 二人の身体年齢、容姿の差が埋まることはなく、どこへ逃げても他人の嘲笑が聞こえる。 今はポコリーヌやフォルテ、他の住民が彼女を支えることができる。もしもセルフィアを離れ、人を遠ざけて暮らせば、レストの死後マーガレットは真に唯一人で生きることとなる。 思いがけなかった衝撃が微かな音を立てながら近づいてきていて、炸裂しようとしていた。未知の恐怖に、マーガレットだけでなくレストも囚われ始めていた。 彼女のためだと思っていた夜の交わりが、いつの間にか自分のためになっている。いつまでもかぐわしい彼女の性に、溺れるようになっている。ふとした時に垣間見る未来を、彼女の色で塗りつぶそうとしている。 今では彼女の美しい声が、みずみずしい身体が、あたたかな心がレストの拠り所だった。 「ごめんね」 「え?」 「レストくんが恐いのは、悲しいのは、私のせい」 レストに助けられながら身体を起こすと、マーガレットはなおもはらはらと涙を落とした。 「レストくんと結婚するときね、私が強くなりさえすれば、すべて大丈夫だって、耐えられるって思った。まさか街のみんなや、きみが傷つくことになるだなんて、思ってもみなかった。私が悲しいより、きみが悲しい方が、こんなにもつらいだなんて……」 赤みがかった頬に、濁りのない涙が跡を残していく。 「私がエルフのせいで、いつまでもこのままのせいで、レストくんが傷つく……」 涙交じりながらもどこか唄のように聞こえるマーガレットの言葉は、レストに二の句を継がせずにいた。互いに裸体をさらけ出したままで、視線を交わす。 「でも、今の私もすごく勝手だ。レストくんの方が苦しいのに、私、いつかレストくんが私を捨てていっちゃうんじゃないかって。すごく恐い」 レストも同じ疑念を抱いている。 自分がさらに年老いて、皺を得て、この手が節くれ立っても、彼女は同じことを言ってくれるであろうか。 故に否定の言葉をかけてやることは出来ず、マーガレットの涙を拭うことしか出来なかった。 マーガレットがその手を取った。ごつごつとした壮年の男の片手が、柔らかな少女の両手におさまる。 「好きだよ……。どうしようもないくらい。お願い。私を嫌いにならないで。ずっと、一緒にいて」 そのまま指をしゃぶってくる彼女を見ながら、レストは考える。 永久に可憐なこのエルフに捨てられるのは、自分ではないだろうか。自分が死ぬとき、あるいは死んだ後、彼女は別の人間と情を交わしているのではないだろうか。 そう邪推した瞬間、レストはマーガレットを酷く憎らしいと思った。その彼女と違って何も伝えられない自分のこともまた、憎らしかった。 レストは久し振りに涙を流した。それをすくうように頬を舐め出した彼女の細い腰を抱いて、その身を押し倒した。 「ん、うんっ、んっ」 指と舌を深く絡め合って、これ以上はないほどに、互いの熱と怯えを交換する。 高まる興奮によって恐らく大げさに漏らしているであろうマーガレットの喘ぎに、レストも応じて愛撫を激しくした。 とめどない涙、唾、汗が二人の身体に散って、にぶい艶となる。 レストは腰を大きく前後させて、目の前の膨らみに指を立てる。マーガレットは嗚咽と喘ぎに喉を詰まらせながらも、その足でレストの腰を捉えて、引き寄せる。 「は、あんっ、もっと……! もっと……レストくん!」 「はあ、はあっ、マーガレット……! ずっと、僕の……!」 「ご、めんね……わたしの……んっ、ああっ」 「ぐっ……」 「あ、あ……」 願いと悲しみを吐き出して、レストはマーガレットの胸に顔を埋めた。白い指に髪を梳かれながら、乳首を吸う。 誰にも渡したくない。これまでに幾度も覚えてきたその欲望が、今夜は一層のどぎつさを引き連れて、頭をよぎった。 やがて聞こえてきた異国の子守唄に意識を委ねると、簡単に瞼が下がって、レストは暗闇に抱かれた。 また一日が終わり、二人の心に影が参ずる。 小屋の外では、四月の風と雷が轟いていた。それでもマーガレットの唄は淀みなく、連綿と紡がれる。 今はまだ、レストのためだけに。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/95.html
『答え探し』 作者 Sun 「けどさ、マーガレットはしたことあるんでしょ?」 レストの問いに、彼女の表情が明らかに変わった。 木々の隙間を吹き抜けてきた風が、その白い頬に金髪を散らして去っていくのを見た。 「し、失礼だなあ……。私って、そ、そんな軽そうに見える?」 「じゃあ、ないの? エルフのヒトとも?」 反射的に口にしてしまった言葉に、マーガレットのただでさえ細い肩がなお縮こまるのを見て、レストは口を結び、しまったと思った。 天然のベンチに刻まれた年輪をさすりながら、マーガレットはうつむいた。 「長く生きてるくせに、とか思ってるんでしょ……」 消え入りそうに囁くその様子から、彼女がエルフと人間との時間の隔たりを意識していることはレストにも察することができた。 辺りの草花さえも赤くなっているのではないかと思えるくらいに、レストは気恥ずかしさを感じた。それをごまかすため、マーガレットの自嘲を否定するため、首を振って笑顔を作る。 「そんなことないよ。嬉しい」 「え、ええっ? どうして……」 「なんとなくね」 しばらく眼をしばたたかせてから、そう、とマーガレットは安堵した風なため息を付いた。 「じゃあ、やっぱり僕もマーガレットも、答えはわからないんだ」 「そう、だね」 八重歯を見せて微笑んだその後は、彼女は所在なさそうに長い髪をくるりと指でもてあそんだり、愛用のハープをぽんぽんと爪弾いたりしている。 レストもまた、ただ手元にある落葉を風に舞わせてみたり、隣の音色に合わせて足を揺らしたりしているだけである。 鬱蒼とした森に落ちてきた陽光が、木漏れ日となって草地にまだら模様を作っている。鳥の歌声と動物の足音、そして風が草を薙いでいく音に、人工の楽器の音色が違和感なく収まる。 マーガレットの指で踊る弦は高低のある単音を不規則に並べ、それは決して旋律として成り立ってはいない。しかし、それでもこのヨクミール森に更なる安寧をもたらしているようにレストには思える。彼女の才能が及ぼすものなのか、自らの錯覚のせいなのかはわからなかった。 いつの間にか互いの肩が触れ合っていた。 人間であるレストには馴染みのない、特異な生地で覆われた彼女の腰に右腕を回すと、弦を弾いていた長い指がそろりと絡んできた。 示された意思の是非を確かめるため、レストはゆっくりと腕を滑らせ、彼女の指が仕方なさそうに離れたところで、そのうなじに触れた。 ひっ、と息を吸ってマーガレットは背を反らす。ハープが落ちて、奇妙な音が鳴る。しかし、その身が主に拾われることはなく、伸びた草に横たわったままである。 そのまま彼女のうなじを柔らかく撫でると、マーガレットは小さくうめいて今度はレストの方へ半身を倒してきた。それを抱き止めた時、レストは淡く甘い、しかし覚えのない不思議な香りを感じた。エルフの香でも焚いてきたのだろうかと思う。 「マーガレット」 「ん、レストくん……。なんだか、わたし……」 熱い吐息を衣服越しに浴びたことで、情けなくも自身の胸の打つ早鐘が相手の聡い耳へ聞こえていないだろうかと心配になった。 マーガレットの癖のない絹糸のような金髪を梳いていると、少し気分が落ち着き、先の余裕が踵を返してきた。 「どうする?」 「ど、どうって……」 「どうしようか?」 困惑している少女の表情と潤んだ瞳を近くで見つめて、レストは自分でも可笑しくなるほどに、彼女への好意を実感した。 彼女の熱い頬に触れ、その煽情的な視線を正面から捉える。 薄紅のひかれた唇と、セレッソの花弁のような緋色の舌が艶かしく動く。 「レストくんが、教えてくれるんでしょ……?」 「なにを?」 「いじわる……」 丁寧に化粧を施している彼女がいじらしく、いつもより可憐に見えた。 「ごめん」 「じゃあ、はやく、おしえて……」 人間のキスとエルフのキスは、違うのか。どちらからともなく、突如もたらされたその疑問の答えを求めて口付ける。 初めてのマーガレットの唇は、季節の果実の味がした。固くまぶたを閉じて、時折声を漏らしながら懸命に口を吸ってくる彼女を抱きしめる。 「はっ……」 呼吸のために空いた隙間で、彼女はレストの瞳を見上げてきた。しかし、すぐに再び唇に追いすがってくる。既にその手はレストの背に回り、硬く指を立てている。 加えてレストに跨がることで、出来る限り身体の接着面を増やそうとしている。先程までハープで美しい音色を奏でていた本人とは思えぬつたなさであった。 マーガレットが先へ先へと急ぐので、レストは逆に落ち着いてくる。世話好きでいつでも人より優位に立っている普段の姿を、彼女自身無意識にこの状況でも保とうとしている結果がこの不自然な焦りなのではないかと分析に至るほどである。 レストはマーガレットの身体はしっかりと抱きしめたまま、顔をずらして頬同士を触れ合わせた。耳元で慌ただしく、短く息をするのが聞こえた。 「マーガレット……。ゆっくりで、いいんだよ」 声を低くして言い聞かせてから、肩を押して彼女と向き合う。意識して優しい笑顔を作った。 とろけた視線を反らそうとしないマーガレットの顔色が、だんだんと深紅から淡い色に戻っていく。浅い呼吸は深く静かになっていく。 ふとその眼を見開いて、マーガレットは口元を抑えた。 「わ、わたし! ちょっと、ええっ……?」 「大丈夫?」 「う、うん……。れ、レストくんは? 大丈夫?」 「僕は平気。ちょっと、びっくりしたけど」 「ご、ご、ごめん! どうしてわたし……」 思わず笑い声を上げると、彼女の表情が今度はさざ波が引いていくように青色へと変わっていく。 声を掛ける代わりに、もう一度その狭い背に両腕を回すと、マーガレットは肩を弾ませたが、やがて応えて身を預けてきた。 「僕は嬉しいな。マーガレットが好きだから」 長い耳に向かって囁くと、細かく震えてレストの鼻先をかすめた。 「わ、わたしも……きみのこと」 軽く口付けて、続きを塞ぐ。 「エルフのキスは、情熱的なんだね」 「そっ、そんな……」 「じゃあ、次は人間のキスをしようか」 ゆっくりと舌を差し込んで、マーガレットの口内を蹂躙する。追いかけて絡み付いてくる舌を唇で食みながら、彼女の胸に手を当てた。 夏の終わりの、涼しい午後のことだった。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/77.html
タイトル『大爆走☆大暴走』 作・もんじ トリップ ◆gd9NVb5EGA 「ラグナー! おはよ~♪」 朝もまだ早い時間に、畑を耕していた僕の元に元気な声がとんできた 振り返ると、そこにはいつもと変わらない背の小さな少女が走ってくる。 いや、正式には少女姿だろうか? ……っと、そういえば今日は休日であった。 郵便配達は休みのはずだ いつもと変わらない姿と思われたアネットさんの肩には、いつも掛けている大きなかばんが見当たらなかった 「おはようございますアネットさん。 休日でも早いですね」 「あはは。 そうでしょ? 平日とか休日とか関係なく、私はいつも早起きなんだよ~」 思わず感心してしまった。 さすが風の子、女の子、元気な子 だけど朝早くから何故、僕の元に来たのだろうか? 手紙じゃなかったら、何か用があって来たはずだ 考えすぎか? ただの挨拶だろうか? 聞いてみれば早い 「僕に何か用事ですか?」 「え? ああ! ええと……その…」 なにやら、手を後ろに組んでもじもじとし始めた。 顔を俯かせ、時折チラチラとこちらを見てくる 照れた様に赤い顔で見上げるアネットの表情に、可愛らしさを感じてしまった そういう風に見られると、なんとなくこちらも恥ずかしくなってしまう 「あの、あのね……ラグナにお願いがあるんだけど…」 「あ、はい。 なんでしょうか? 僕にできる事であればなんでも」 「せ…せい………せい…」 「せい?」 せいから先の言葉が出てこないのだろうか。 恥じらいの表情はさらに赤くなり 体も横に揺らし始めた。 人に物事を頼むのがそんなに恥ずかしいのだろうか? アネットさんにはいつもお世話になってもらっている。 できれば力になりたい そのために正直に言って貰いたい 「大丈夫です。 笑ったりしませんから、正直に話してください」 「せい……せい…精子………飲ませてもらえない…かな?」 「………はい?」 その言葉に僕は制止した。 まじめに言って今アネットさんが言った言葉がなんなのか 聞き取れなかった。 いや、聞き取れはしたけど、意味がわからなかった。 精子を飲ませて……? え? 精子ってあの……卵子に結びついてなんちゃらかんちゃらの精子? 男性器から出るあの白い液体の事? ………え、ぇぇぇぇぇえええええええ!? 「えぇ!? ちょ、どどど…どういう事ですか!?」 今にもオーバーヒートしそうなくらい、顔が真っ赤になっているアネットさんに その言葉の意味を求める。 思考がうまく回らない だって、そんな事を頼むなんてただ事じゃない! 一体何があった!? 「……………」 「ええと、すみません。 聞こえませんです…」 ぶつぶつと小さい声で、何を言っているのか聞き取れない こちらの顔を見ようとしないため、覗き込んでやると、本当に恥ずかしそうに目を見てくる そのまま、トーンを元に戻して喋りだした 「私って……背が小さいくて悩んでるのは知ってるでしょ?」 「はい。 知ってます」 「それでね、なんとか背を高くできないかな~って悩んでたらね。 精を飲むと身長が伸びるって聞いたから」 「………え? 誰ですか、そんな事を教えたのは?」 そんないかにも嘘だとわかる言葉を信じ込むのか? よほど口が上手い奴じゃなきゃ無理だぞ アネットさんが指を差した方を、そっと振り返る。 さぁ、見せてもらおうかその顔を……… ………そこには、カブをカメラの用に持ちながら、こちらをニヤニヤと見ている恐ろしい者の姿があった うむ。 なるほど、納得せざるをえないなコレハ 「だから……ね? お願い…」 切ない声でそうおねだりしてくると、しゃがんで僕のズボンに手を掛けてきた 「ちょちょ!? そんな…そんな事言われたって……」 「私も恥ずかしいの……でも、背が高くなりたいだもん。 お願いだから…」 これは、背を高くしたいとかそれ以上の問題だ 精を飲むとは、つまりフェルァをする。 その行為は性行為である 性行為とは、本当に認め合えた異性同士が、お互いの許可をもらって初めてできる事である 別に、アネットさんが嫌いとかそういう訳では無いのだが、色々と問題がありすぎるのだ 「それに……ラグナのなら我慢できるから」 「ア、アネットさん……」 その言葉に一瞬心を揺らされたが、駄目だ! 僕は一人の男として、プライドを守りたい! そして、アネットさんの事も守りたい ここは断わ……「ギロ」 あれ? あはは。 なんか後ろの視線がすんごく怖いなぁ…… やっばい、冷汗がやっばい。 断れない、コレハコトワレナイ ならば……逃げるのみ!! 「すみません!」 「あっ!?」 アネットさんを振りほどいて、後ろでは無く右斜め後ろへ猛ダッシュで逃げる! これぞまさに戦術的撤退である! フハハハハハ☆誰も僕に追いつけはしない☆ …ドドドドドドドド ん? 誰かが追いかけてきている? し、しかも足音が近くなっているだとぉ! 誰だ!? こんなに早く走れるのは僕くらいしか…… 「むぅぅぅぅわぁぁぁぁてぇぇぇぇぇ!!」 「ぎゃぁぁあああああああああああ!!」 なんなんだアレは!? アネットさん!? アネットさんなのか!? 鬼の形相で追いかけてきてすんごい早い! 早いし、何より怖い!! 表情が後ろの土煙の☆とあってねぇよ!! 少女があんな顔していいのかよ!? 「うわぁぁぁぁあああ!! 来るなぁ! 来るなぁぁぁあああああ!!」 「とぅぅぅおおおおおむわぁぁあああああるぇぇぇぇええええええ!!」 やばい。 このままでは追いつかれる! ここで僕は奥義、俊足を使った。 トゥルルルルン♪ ラグナのスピードが100上がった 「なにぃ!?」 「フハハハハハハハハ! 追いつけるものなら追いついてみろぉい」 ドドドドドドド!! なにぃ!? この僕のスピードについて来られる者がいるだとぉ!? 誰だソイツは!? 後ろを見てみる…… 「ぬぅぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!」 「ぎぃやぁぁあああああああああああああああ!!?」 な、何なんだアレは! いや、マジでなんだアレ!? 逆立ちで、鬼の形相で走ってきてるよ! 手をすんごい速さで動かして追いかけてきてるよ 怖ぇぇええええええ!! モンスターだろアレ!? 絶対モンスターだろアレ!!? 「ひぃぃぃいいいいいいいいいい!!」 「とぉぉぉぉむわぁぁぁぁるぇぇぇぇえええええええ!!」 ギャァァアアアア!! もはや自分がどれくらいのスピードで走っているのかがわからないぃぃぃ 目から流れ出る涙が、物凄い勢いで後ろに消え去っていく。 今の僕にはこの怪物から逃げる事しか頭にない 喰われる! 掴まると喰われる! その恐怖と防衛本能だけが思考を支配していた 「ぬぅぁぁぁぁぁぜぇぇぇぇぇにぃぃぃぃぃげぇぇぇぇるぅぅぅぅぅぅ!?」 「怖いからですよぉぉぉおおおおおおお!!」 「ならば怖くなくなれば良いのだな?」 「え?」 そう言うと怪物の顔が元に戻り、アネットちゃんの可愛いらしい素顔になった 「待てぇー!」 「いや、声や顔を元に戻しても、その走り方で充分怖いですから!!」 「捕まえたぁー!」 「ぎゃーー!!」 しまった。 突っ込むのに頭が意識していて、スピードが緩んでいた ズザーっと、ヘッドスライディングしながら、僕はアネットさんに抱きつかれた そして、体を反転させられると、一気にズボンを下ろされる。 そこに現れたのは、弱々しい僕の息子の姿であった… 当たり前だ。 あんな恐怖体験をさせられた後なのだから 「こ、これがラグナの………これで私も…!」 それでもお構い無しに、アネットさんは一気に僕のソレにがぶりついた! 突然の艶めかしい刺激に、僕のペニスは一気に大きくなる。 そのままアネットさんは舌を使ってペニスを舐め回し 口内を凝縮させて、まだ皮被りのペニスを愛撫させた 一旦口を離したかと思うと、皮と亀の間のわずかな隙間に舌を突き刺して一周回し 皮を一気にカリの部分まで裂き下ろした。 そしてまた深く口元にまで飲み込んで、今度は頭を上下に揺らす… じゅぽじゅぽと淫らな水音が、耳に響き渡る。 体を痺れる様な感覚が走り、射精感に僕を追い詰める 「ぅぁ……!?」 「ふふふ♪…あむぅ…じゅるる」 初心者とは思えないその動きに、驚きの声をあげようとするが それを快楽が音のない喘ぎ声に変換させてしまう、アネットさんの金髪のツインテールが 僕の太ももを摩りくすぐったい。 しかしその感触もまた一つの快感として、僕の脳内に送られてくる 「ぁぁ……そんな…!?」 「ねぇねぇ……早く出してよぉ……」 アネットさんの顔の動きが、より一層激しくなった 上下に動いて口でしごくだけでなく、唇を放して舌で嘗め回してきたり 裏筋にキスして、そのまま唾液を摩りつけながらレロ~~っと上に流したり あらゆる方法で、僕を射精感を高めた。 無論、そんな貪られるような気持ちよさに射精ゲージは一気に レッドゾーンにまで追い詰められる 「かはぁ…! だ、駄目です……! アネットさん…そんなぁ、そんなぁ…!」 「あは。 ラグナかわいい……私よりも小さい子みたい♪」 残された理性が、その行為を止めようと手をアネットさんの頭に持って、止めようとする しかし、快楽に溺れた体にそんな力も入る訳がない。 アネットさんの動きは止まらない 「ちゅぅぅぅぅぅ!」 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」 アネットさんがトドメをさしてきた。 ペニスを浅く口に含み、亀口を吸い上げてきたのだ 最後のその刺激に耐えられず、アネットさんの頭を押し付け、深く欲望を刺し込んだ 「んん…♪」 びゅぅぅぅぅぅぅぅぅ…… 出してしまった……白濁液を彼女の中に…… アネットさんは唇を離すと、舌の上に乗った白濁液を見せ付けてきた それをゆっくりと転がすと、満足したようにゴクリと飲み込んだ 「ふぁ~~。 苦いんだねこれぇ~?」 惚けた顔でそう、愚痴をもらした なんなら牛乳でも飲めばよかったものを……なぜこうなってしまったのだろうか? 「あはぁ♪ ありがとうね……ラグナ」 倒れて、無気力状態の僕に彼女がそっと抱きついてきた 僕はとんでもない事をしてしまった……彼女を汚してしまった。 だけど、彼女は喜んでいる 僕は彼女の望みを叶えてあげられたのだろうか? わからない……これが良い事なのか、悪い事なのか ただ、彼女の温もりが暖かくて、僕はそれをもっと感じようと彼女を抱き返してやった そして、そのまま深い眠りに落ちていった…… ~次の日~ 「うわぁーー! すごい。 でかくなったね~アネットちゃん」 「ふふ♪ でしょでしょ~?」 「すごぉい! どうやったらそんな短時間で身長が伸びるの?」 そこには、人一倍背が高くなったアネットさんの姿があった ………なぜだぁぁぁぁあああああああああああああ!? 嘘!? もしかして、本当に僕の精のおかげで伸びた!? 嘘だぁ! 認めないぞ僕は!? 「ぬぅおわぁぁぁあああ!! なにがどうなってんだぁぁぁあああ!!」 人々が、アネットさんを取り囲んで話をしている中 困惑している僕を、あやしく見つめる一人の女性がいた その子は、カブが入った牛ビンをそっと口に含んだ……… [終わり]
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/71.html
タイトル『最終列車』 「あ、いかん、待ってや!」 うちは、手を振りながらその列車へ走った。 商売が好調でおもわず顔もにやける秋の夜。ついつい調子がいいので 最後まで売り場に残ったりしてるもんだから、いつも 宿へ帰るのが凄く遅くなっちゃうんよね。 「あ、ありがとなぁ、運転手はん。」 幸い、駅を発射しかけていたその列車は、うちに気づいたのか 止まってくれた。(田舎だしね。) 列車は一両だけの小さな列車だった。 お礼をいいながら乗り込んで、その列車がいつになく混んでいる ことに気づき、ちょっと不思議に思った。 アルヴァーナからシアレンスヘ向かう列車、ともいえるこの路線を走る列車は、 いつもなら、この時間帯になればガラガラに空いているはずなのだ。 なのに、今晩は…。 外の景色に、列車の灯りだけが映る。闇に包まれたような 線路の上を、うちを乗せた最終列車は走っていく。 そしてよくよく見れば、この列車に乗っている人達は、 皆、どこかで見たような服を着ている。 …仕事とかで遅くなった人たちなんかな? なんだか、男ばかりなような気がするけど…。 そんな風に考えてたら、 「あ…?」 後ろから、大きな手が伸びてきた。 「ちょ、ちょっとよしてや!」 男性の大きな腕が、うちの胸のふくらみを二つとも、 いやらしく撫でてくる。 「…ああっ!?」 離れようともがいてたら、今度は着物の裾がたくしあげられて、、 ショーツがずり降ろされた。 「だ、誰か助けてください!」 恥ずかしかったけれど、恥ずかしいなんて言ってる場合じゃない。 焦って叫んだけれど、驚いたことには誰も助けてくれんかった。 それどころか、皆ニヤニヤしながらうちの様子を見てる。 「や、やだっ! やめてくださいってば!」 着物の隙間から、とうとう直接胸を撫で始めた手を 虚しくのけようとしても、力じゃ敵わない。 「んうっ!?」 「うるさいよね。ぎゃんぎゃん騒いでさ」 唇が、誰かの唇でふさがれた…うちのファーストキス…。 涙を流しながら、そう言った男を見たら、 「ん…んっ!?」 マイスはん、だった。 力が抜けたその瞬間、とうとう、うちの足が赤ちゃんみたいに、 膝を立てて大きく広げて持ち上げられてしまう。 「カイルも、ユエさんを汚していいって言ってたからね。 ユエさんだって、カイルとキスできてんだから本望でしょ?」 マイスはんは、すっかりあらわになったうちの1番大事な場所へ、 顔を寄せて息を吹きかけながら言う。 …じゃあ、今うちの唇をふさいでるのは、カイルはん? 「んんーっ!」 何本もの手が、うちの体を支えている。 ブラをずらして、うちの胸の蕾をつまんで捻ったり、直接 舌で転がしたり。 だけど何より屈辱だったのは、マイスはんがそのまま、うちの あの場所へ舌を這わせていることだった。 「商売上手な可愛い子だっていっても、味は同じだよな」 なんて嘲笑しながら、後ろの蕾から前の…少しだけ自分で 触ったことはあるけど…小さなぽっちりを一気に舐め上げる。 うちの口の中では、カイルはんの舌がいやらしく蠢いている。 好き、だったのに・・どうして? 涙がぽろぽろ出てくる。やっと唇を離してくれたカイルはんは、 「皆さ、ユエのこと、憧れてたんだよ。憧れてたけど」 「あっ!」 カイルはんが顔を離したその代わりに、自分の指を私の中へ 挿し入れて、掻き回しはじめる。 「あんまり可愛い過ぎるから、恥ずかしくて汚いユエを見たくなってきたんだって。 だから、いっそのこと、みんなでユエを汚しちゃえってね」 「ああ…っ!?」 カイルはんが言い終わると、つぷり、と、うちのあの場所へ熱くて 固い何かが当たる。 「うあああ…や、やだ…っ!」 後ろから抱きかかえられたままで、足を大きく広げられたままで、 カイルはん自身を迎え入れる自分の姿が列車の窓に映ってる。 「刺激的、だろ? 時間は遅いし住宅街だけど、それでも ユエのこんなとこ、外を通ってる人が見ちゃうかもな」 「あ…!?」 クスクスという笑い声が、小波のように列車の中へ広がっていく。 「はは、いきなり感じた? 僕の、締めつけてくるじゃん」 「あはは、ユエさん、ホントは淫乱だったんだな。商売人だからって 無理してたんじゃない?」 「ん…くぅっ」 うちの『初めて』の証が、カイルはん自身を滴り落ちていく。 マイスはんが一層私の屈辱感を煽る言葉を吐いて、あの小さな 肉の芽を指で擦ってきた。 「あ…あっ」 悔しいけれど、そうされてしまうと、貫かれている痛みは全て 快感に変わってしまう。体が勝手に跳ねて、うちのあの場所は カイルはん自身を一層締め上げている。 「くっ…はは、は、やった。とうとう、汚してやった」 「お疲れ」 しばらく動いていたカイルはんは、うちの中へ熱くてどろりとした 何かを注ぎ込んで、うちから離れた。 うちの体はだけど、まだ宙に浮いたまま。 「あとはご自由にどうぞ」 「じゃ、口でしてもらおうかな」 「カ、イル…はん…」 カイルはんは、だけどそれきりもう、うちから離れていく。 その代わり、かわるがわる他の男たちがうちの体を 弄ぶ。 「ほら、歯を立てんなよ!?」 「後ろも使わせろ」 そんな声が、頭の中にうつろに響いて、もう抵抗する 力が完全に抜けた。 「全員を『イカ』せるまで、宿には帰れないからね」 もう何人目を受け入れたんだろう。おぼろにかすむ思考の中で、 列車の床に横たわった私へ、マイスはんが小気味よさげに 言っていた。 「列車の運転手さんもね、ユエさんに憧れてたんだって。 あとでヤらしてあげなね?」 やっと、うちは解放された。 「ここでいいよ。放っておけば誰かが見つけるって」 カイルはんが、うちの体を駅のベンチへ乱暴に 腰掛けさせたという記憶を最後に、うちの意識はとうとう 完全に途切れた。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/116.html
『ダグ×フレイ (2)』 日が短くなり始めたとはいっても、いまだセルフィアの朝は早い。 「……ん、」 目蓋を通して突き刺さる光に深く沈んでいた意識が浮上する。 なんだかいつもと方角が違うと訝しむながら、カーテンを閉めようと伸ばした手が宙を掻いて初めて感じた違和感。 腕の中の温かさの理由と存在を思い出して開いた視界の先には、淡翠色の髪の少女、フレイがいた。 「……あ、あー…そっかそっカ……」 フレイの顔を見た途端に甦った昨夜の記憶に、意味もなく髪を掻き回す。 穏やかな寝顔に安心してしまうのは、昨夜辛い思いをさせた自覚があるからだ。 本人は否定するだろうが、この強い……肉体的にも精神的にも……フレイが泣きながら「痛い」と口にしたのだから、少なくとも彼女の身体には負担を強いたはず。 ただ、とても嬉しそうに「幸せ」と囁いたのもフレイで。 (やべェ、朝から勃ちそうダ) 健康的な朝の日差しの中で思い出すべきではなかったと反省してみる。 しかし目の前には紅い華がいくつも咲いた首筋と柔らかさを知っている唇、柔らかな曲線二つで作られた谷間。 フレイに触りたいと思うけれど、肌に触れると熱がぶり返しそうで、枕の上に広がっている髪を一房手にとりその滑らかさを堪能するに留めた。 頭を撫でるときとはまた違う感触を楽しんでいると、フレイが小さく愚図るような声を上げ、ぼんやりとした瞳を見せた。 「ん……だぐ……?」 「はヨ、フレイ」 「ぅん……」 舌足らずに「おはよう」と返し、フレイは俺に擦り寄る。 早朝の空気は彼女の肩を震わせるには充分に冷たく、俺もフレイをぎゅっとしてみる。 このまま布団から出たくないなと思いながらも、フレイは農場やらの仕事、こっちは店の開店準備でそうもいかない。 名残惜しさを振り切るつもりでおでこにキスをすると、フレイは嬉しそうに笑った。 「お、おはようっございます!!」 ……そう、俺達はイチャイチャしていた。人の気配に気付かぬほどに。 「……」 「……」 「「!?」」 一瞬状況が理解できなかった俺達は飛び起きた。 パジャマの上を着損ねていた俺は温かさから離れて微かに寒さをかんじたがそれどころじゃなくて、目の前で顔を真っ赤にして目を泳がせているビシュナルを凝視する。 隣ではフレイもビシュナルを凝視していて、彼は俺達の視線から逃げようとしているようにも見えた。 「きょ……今日は、おまおまつり、で、すよ……」 噛み噛みでそれだけ言い切ったビシュナルは、今度は小声で「執事は動揺しない執事は動揺しない」と繰り返す。 彼の大先輩の教えだと理解するのに時間はかからなかった。 主人の恋愛に口を出さない、執事は動揺しない、主人の命令は絶対。 「フレイ!モーニングコールは停止しとけヨッ!?」 「忘れてたんだもんっ!」 半泣きでシーツを胸に引き寄せるフレイに悪気があるとは思えなくて、俺はため息をつく。 フレイの普段着なら見えないであろう位置につけたキスマークも、彼女のパジャマでは丸見えだろう。 ビシュナルが何を想像しているかもわかるし、それは真実だから、弁解の必要性はない。 「それでは僕はこりぇで!!」と裏返った声で告げて走り去る友人の背中を見送りながら、次に会ったら過剰反応されそうだなと心配になる。 「……明日からは解除しとけヨ……」 「うん……」 俺達のためにも、彼のためにも。 「ま、さっさと起きるカ。今日は祭らしいしナ」 ベッド近くにかけられているカレンダーを見るといろいろ釣り大会と書いてある。 フレイと、気にくわないがディラスが壮絶な優勝争いを繰り広げる祭りのひとつ。じ っと待つのが苦手な自分にはあまり縁のない祭りだ。 ……まぐれで入賞することはあるが。 脚に絡むシーツを軽く蹴飛ばして、ベッドから降りる。 伸びをしながら手に取った服は昨日着ていたやつだが、下着しか替えを持ってきていないから仕方がない。 あとで部屋で着替えてこよう、そう考えながら着替えていた俺の後ろで、ドサッという、軽いのか重いのかわからない音がした。 「……どうしタ?」 振り返ると、そこには床に座り込んだフレイがいた。 俺も驚いたが本人も驚いたらしく、もともと大きい目がさらに大きく円くなっている。 立たせてやろうと手を差し出した俺を見上げて、一拍置いて、フレイは顔を真っ赤にした。 「?」 「ぁ…脚、力入らない……」 「…………」 「ばかぁっ……」 「……!!」 俺も真っ赤になったのは当然で。……こんな体調のフレイが釣りなどできるわけもなく。 街の皆に不思議がられながら三位に甘んじたフレイの腰を労りながら、これもなかなかに幸せな過ごし方だなんて思った。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/78.html
作者・◆X4n5oaA6q. トリップ・◆X4n5oaA6q. 「……アリア」 「……パ、パパ!」 「アリアの魔法、パパに届いたよ」 「パパ……パパ~~!!」 アリシアが降りてくる。 「……あなた」 「ただいま、アリシア」 「……お帰りなさい、あなた」 「……長く家を空けてゴメンね」 「……ううん。必ず帰ってくると信じていたから」 「……もうどこにもいかないよ」 「……約束してくれる?」 「……ああ」 「……パパ、あのね、あたし、パパにいっぱい話したいことがあるの! 学校に行って、畑仕事をして、友達と遊んで、ママに怒られて……。それから……それから、あのね、あのね!」 「……アリア、慌てなくても大丈夫だよ」 「パパ……」 「……時間はたっぷりある。ゆっくり話を聞かせてくれるかい?」 「うん!」 カイルは娘のアリアから色々な事を聞いた。 学校の事、畑仕事の事、友達との事や数え切れないほどの経験を聞いた。 空白の期間を埋めるようにカイルも親身になって娘の事を知ろうとする。 その翌日からカイルが帰ってきた事を街の皆が知るのに時間はかからなかった。 それに、多くの人を心配させてしまったので、アルヴァーナの町の人に挨拶して回り 時には、ヴィヴィアーシュ邸で、街ぐるみの豪華なパーティーに招待されたりと休む暇もなかった。 ようやく、そんな日々が終わり、家族は自然とした生活を送れるようになった。 或る日の晩。 夫婦はすやすやと眠るアリアの頭を慈しむように撫でいた。 安心しきった娘の顔を見るたび、可愛いとしか思えないのも二人が子煩悩だからだろう。 「ねえ、カイル」 「ん?」 妻のアリシアは前かがみになってカイルの顔をのぞく。 カイルの目には、少し艶を含んだ顔を見つめる妻と、その姿勢から強調される大きな胸元が見えている。 アリシアにとっては夫に対するほんのちょっとした誘惑であった。 だがその行動はカイルにとって十分すぎる効果を発揮した。 自慰すらままならない環境で何年も性欲を満たせなかったカイルの前に、妖艶な妻が手の届く所にいるのだ。 表面では純朴な青年の顔だが、内心はアリシアとの行為の事ばかりを考えていた。 夫婦は無言でアリアの部屋を出る。 トビラを締め、そして―――――― 「アリシア!」 「カイル!」 二人はお互いに抱きつく。 カイルの胸板でアリシアの巨乳が変形する。顔を彼の肩に預けた。 心臓の鼓動が早くなるのを二人は互いの胸で感じた。 それが、だんだんと全身に振動となって伝わる。 アリシアは顔を少し上げて、カイルの首筋にキスをした。 ドアの中に雪崩れ込むように二人は寝室に入った。 ドアが閉まる。 同時にアリシアは彼を抱きしめたまま、その唇を奪う。 「んん……んちゅ……」 寝室で夫婦は逢っていなかった間に出来た溝を埋めるような深いキスを交わす。 舌が絡まり合う。 手も身体も、燃えるように熱い。 アリシアはキスとキスの間に、そっとつぶやく。 「逢いたかったの……んん、凄く逢いたかったの」 その言葉に彼自身が反応した。ズボンの中でまさにむくむくと、彼のモノが頭を持ち上げる。 それは彼の腰に絡めた脚の間、つまり、アリシアのスカートの中を力強く押し上げてきた。 「はぁっ……」 アリシアの背中に震えが走り、顎が自然に上がってしまう。 妻のその顔を見つめる夫が囁いた。 「アリシア。僕も逢いたかった」 アリシアは紅潮した。 「ありがとう……嬉しい」 本当に嬉しかった。気持ちの高まりを示すキスをした。 「ん! んんふ」 二人はキスをしながら、身体を少しだけ離す。 右手で、カイルの苦しそうなモノを拘束しているズボンを下げた。 彼の硬い陰茎がパンツの奥で息づいている。 彼の腹筋とパンツのゴムの間から手を入れ、手の甲でパンツを押し下げた。 手のひらで彼のモノがいきり立っている。先端部分が濡れていた。 アリシア優しく握る。熱い。ものすごく。 「ああ、我慢できないわ……、カイル。立ったまま、いい?」 彼が軽く頷いたのを見て。 アリシアは空いている左手で自分のスカートをまくり、パンツに手を掛けた。 彼に身体を預けた形になる。 パンツは、なかなか下がらない、もどかしい。 頬と胸が彼の身体に擦れる。 「ん!」 やっとの思いで太ももの途中まで、パンツを下げた。 愛液が糸を引く。 アリシアのクリトリスが外気に触れてひやりとした。 「はぁはぁ……挿れるわ……挿れるわよ……」 左手をカイルの肩に置き、脚をやや開くと、彼の熱い肉棒を妻の肉壺に導いて。 一気に差し込んだ。 「んんんっ! かはっ!」 イッてしまった。 一瞬で。 その挿入した瞬間に。 何年も使われなかった膣から来る衝撃によって。 「あ、あは……っ、ああ、あああ……」 アリシアの指先が彼の肩に食い込む。 腕は伸び切って踵は上がり、背中も突っ張る。 だらしないよだれが口元から垂れた。 小刻みな痙攣のあと、身体が一気に弛緩する。 「……っ、はぁっはぁっはぁっ……」 彼が心配そうな声を掛けてきた。 「ア、アリシア? 大丈夫?」 アリシアはカイルに貫かれたまま、もたれ掛かった。 「う、ん……はぁ、か、軽く、イッちゃた♪……んんっ?!」 カイルのモノが中でまた大きくなった。 言葉に反応したようだ。 「僕もイきたい」 アリシアもその言葉に反応した。 夫のモノに合わせるように膣内が動き、愛液が溢れる。 「ア、アリシアの中……うう、すっごく……ん、気持いい」 アリシアは興奮した。 激しく心臓から血液が全身に送られる。 顔が熱い。息が荒い。 「ん……カイルぅ。突いて……突き上げてぇ」 アリシアは腰を前に突き出し、彼のモノをより奥に挿入しようとした。 カイルもそれに合わせてアリシアのお尻を掴み、腰を下から突き上げるように奥へ差し込む。 「ふ、ううあぁっ! いいっ! そ、それ、奥にぃ、入るぅぅうう!」 アリシアがカイルの肩から首を強く抱く。 彼の顔がアリシアの胸に埋まる。 彼女にどこかで子供をあやすような気持ちが湧いた。 「ああっ、ああっ、あ、あっ、はっ」 お互いの腰が振られ、打ち付け合う。 肉のぶつかる音が寝室に響く。 「あ、カイル! カイル! ま、また、い、イク! イクの! カイルの、おちんちんで、イかされるんっんんん!」 激しい吐息。揺れる世界、繋がる世界。 「ん、ぼ、僕も……た、溜まってた、から、あ、はぁはぁっ、で、出る、出る出るよ、出る……!」 カイルの突き上げる速度が増した。 快感の波が二人に打ち寄せて来る。 「あ、中に、中にいっぱ、いっぱい、欲しいのぉ!」 「ん、いいんだね、出すよ、中に、出すっ」 「うん、いっぱい欲しい! はぁっ、中に、たくさんちょうだい!」 「あ、出すよ、出る、出る!」 「あ、イク、イグ、イグ、ん、イグイグ、いいいイグゥッ!」 「うあっ! 出るッ!」 「ああああぁぁ――ッ!」 どく、どく、どく。カイルの子種がアリシアの中へ、その精を注ぎ込むのを感じる。 「あ、で出てるぅ、カイルの、いーっぱい……うれしい……」 アリシアのほほを涙が伝った。 最愛の夫が目の前で私を愛してくれてる事に、この上ない愛情と再会の喜びを感じた。 「はぁっはぁっはぁっ……好きだよ、アリシア……」 カイルはアリシアの胸で大きく息をしている。 二人は互いを想った。 本当に愛おしい。 離したくない。離さない。離れない。 カイル・アリシア夫婦はアリアが目を覚ました事に気づくまでひたすら繋がり合った。 占い道具の水晶球がカタカタと音を立てながら揺れる。 何度も愛を囁き、何度も精を注ぎ、数え切れないくらい絶頂に達した。 二人は溝をひたすら埋めあい続けた。 数ヵ月後…… ソファーでゆっくりとくつろぐアリシアの隣に娘のアリアが腰を下ろす。 「ねえねえ、お母さん」 「なぁに?アリア」 「ひざまくら…いい?」 「いいわよ、いらっしゃい」 アリアは母アリシアの大きく膨らんだお腹に耳を当て、次に産まれてくる弟か妹の音を感じる。 「あ、けってるよ、お母さん」 「きっと、アリアにあいさつしてるのよ」 「キミのお姉ちゃんだよ、早く生まれてきてね」 数年後、仲睦まじい4人の家族が手をつないでアルヴァーナの街で買い物をしていた。 とても幸せな顔で…… 終
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/47.html
作者・春野菜 トリップ・無し 「ぁいたっ!」 デート帰りに食べた夕食の時間がはやかったせいか、この時間になって改めて腹が空いてしかたがない 。料理上手な恋人がなにか置いていないかと……彼女はあの細身に反してよく食べる……冷蔵庫を覗き込んでいた時に隣室から聞こえてきた悲鳴に、弾かれたように顔を上げた。 「フレイ、おい、どうしタッ!?」 まさか不埒な輩が入り込んだのかと慌ててしまう。ゼークスが今さら仕掛けてくるとは思えないが、あの国はなにをするかわからない恐ろしさがある。 捨て鉢の報復、それがなによりも恐ろしい。 「あっ、ゃっ来ちゃ駄目っ!」 「駄目ってなに、ガ……」 飛び込んだ部屋で最初に目に入ったのは、若草色の髪の間から覗く緩やかな曲線を描く背中だった。 普段は高く結ってあるフレイの髪が解かれ彼女の背に流れている。 隙間から覗く小振りな尻を覆うのは純白の布地1枚。太股裏の張りのある肌の眩しいまでの白さに、言葉を失い、フレイの再度の悲鳴で我に返った。 「きゃあぁぁああっ!!」 「うわぁッ!ななななんで脱いでるんだヨ!!」 急いで逸らした視界の端に、フレイの急な動きで翻った髪の動きが見えた。 「きっ着替えるって言ったじゃない!!!」 そうだった、パジャマに着替えると言ってフレイは部屋を出たのだったか。確かに目をそらす前に見た部屋の中には、服用の棚があったような気がする。 「ダグのバカっ、いきなり入ってこないでよっ」 「そっちがいきなり叫ぶからだロっ!」 「だって絡まっちゃったんだもん!」 「ハァ?」 「……っブラに、髪が引っ掛かったの!!」 泣きそうな声に目線だけでフレイを見る。 恥ずかしがって向けられている背中と睨み付けてくる真っ赤な顔に派手な音をたてる心臓を宥めすかして視線を動かすと、 一様に美しいラインを描いて流れているように見えた髪の一部が、肩甲骨の下あたりで下着に引っ掛かり蟠っているのがわかった。 あぁなるほどブラに、と考えて、改めてフレイが下着のみだという事実が頭に入ってきた。 下着姿の恋人と1つの部屋にいる。その事実の理解が進むにつれて、先ほど目に入った光景が鮮明になる。 癖のない腰まである髪、背中の真ん中に背骨のラインの窪み、そこから続く尻を包む布地のパンと張った部分と割れ目に添ってシワの出来た部分。 顔だけで振り返ったフレイの微かに傾いた上半身は、背中側からであっても、豊かな胸の膨らみをうかがわせた。 「あの、ダグ?」 「っな、なんダ!?」 鮮明に覚えてしまったそれから与えられたドキドキが、下半身に直結してしまい焦った瞬間にかけられた言葉に、声が裏返ってしまった。 「えっと……その、後ろ見えなくて……外して、くれないかな?」 「は、」 外すって、ホックをか?いやいや違うだろ。 状況からして絡まってしまった髪を下着から外すということだろう。脱がせるための選択肢が真っ先に出てくるのは男の性だ仕方がない。うん、仕方がない。 「っえーとじゃあ、後ろ向けヨ」 「うん」 素直に背中を向けたフレイに近付く。遠目に見たときと変わらず染み1つない滑らかな肌に、無意識に喉が鳴る。 髪が引っ掛かっている付近に指を伸ばし戯れに肌に触れると、ぴくりとフレイの身体が震える。 なかなか盛大に絡まっている髪をほどくことに集中しようとしても、指先が触れるごとに小さく反応する目の前の身体が、少しずつ桃色に染まっていく肌が、誘っているようにしか思えない。 「な、なんカ、可愛いの着てんだナ」 「……え?」 「あっいや、変な意味はないゾ!その、いや、エーット!!」 「…………」 変な気分を散らそうと咄嗟に出た言葉の話題選びの下手さに慌てる。フレイは丸くした空色の瞳でこちらを見たあと、無言で顔を背ける。 純白の布地の所々に青いりぼんがあしらわれた下着を可愛いと思ったのは事実だが、今、この状況で伝えるのは間違ったとしか思えなかった。 性的な意図はない……性的な目で見ていることは否定できないが……言葉だったのだと言い募ろうとしたとき、 フレイが真っ赤な顔を手で覆い、蚊の鳴くような声でなにかを呟く。それを聞き取ろうと背後から身を寄せると、羞恥にであろう震える言葉が耳に入った。 「勝負下着……で、す……」 「…………」 「…………」 「…………」 「……だ、ダグ……?」 声を絞り出したフレイは、しばらくたっても無言なことを訝しんだのか、俺の名前を呼ぶ。振り返るまでは出来ないらしい彼女の耳元に唇を寄せると、びくりと肩を震わせた。 「外した方が早そうだかラ、後ろ外すゾ」 「え、きゃっ……」 フレイの返事を待たずにホックを外すと、彼女は背中側の支えを失ったために役目を果たさなくなった布地を慌てて前で押さえた。輪になっていた部分がただの紐になると拍子抜けするほどあっさりと髪はほどけて、癖のない彼女の髪はあっさりと他の髪に混ざりわからなくなる。 「外れた、の?ダグ……っあっ?」 フレイの身体が跳ねる。無防備になっていた側面からブラの下に差し込まれた俺の手が、彼女の両胸の膨らみをわし掴んだからだ。 「ゃあっ!だ、ダグっまって……っひぅ、んっ!?」 弾力のある膨らみは手に少し余る大きさで、その弾力で手を押し返すくせに、女性の肌の滑らかさをもって手のひらに吸い付いてくる。谷間にほんのり汗をかいていることにたまらなくエロさを感じる。 「きゃぅっあ、んっぅ……っんぁっふ、ん……っ!」 指に当たった飾りを指の腹で転がすと、フレイは俺の腕を掴んでいた手で自分の口を塞いだ。 喉の奥で抑え込んでいるらしい声が聞きたくて、色の境目らしい場所を円を描くように撫でたり、硬くなったそれを強めに引っ張ったり押し潰したりする。 ガクガクと脚を震わせて背を丸めたフレイを好都合だと彼女の尻に自分の腰を擦り付けると、桃色の唇から抑えきれなかった「あっ」という嬌声が漏れた。 「んっ、んん……っや、ダグ、ダグっ」 「フレイ、いいカ?」 フレイの両の脚の間に片足を差し込み、ズボン越しにでもはっきりわかるほど勃起した性器を押し付ける。 ここに挿れたいのだという明確な意思表示に、彼女の受け入れるべき場所がキュンと震えるのがわかる。 「ん、うんっ……っぁの、せめて、ベッド、で……ぁっ」 「ン、わかってル……」 手触りのいい若草色の髪を払って首筋に強く吸い付くと、フレイの唇から苦痛の混ざった甘い声が漏れる。白い肌に赤い痕がついたのを確認して、何度もそれを繰り返す。 「フレイ……っ」 「ぁんっ、ダグ……っ大好「フレイ殿、明日の祭についてですが」 「…………」 「…………」 「…………」 聴こえた声に、俺たちはそのまま固まる。先ほどまでとは違う冷たい汗が吹き出して来るのを背中に感じながら、振り返れないまま数秒の沈黙が落ちた。 「……失礼、お取り込みのところ申し訳ありませんでした。」 「っちが、ヴォルカノン誤解ダ!いや誤解じゃないけど、その、あの、とにかくちがウッ!!」 「いえ、私ヴォルカノン、若人の営み、さらに言えば姫の麗しき色恋事に口を出すような野暮はいたしませんぞ。執事ですからな」 「あのっこれはね、あのですね!?」 「しかし私個人の意見としましては、ベッドでの方が色々と都合がよろしいかと存じ上げますぞ。では、祭の件は明日の朝改めて参ります。」 何も見ていないかのようにスッと居なくなったヴォルカノンに「いっそ普段通り接しないでほしかった……!!」と羞恥に震えた俺達が一線を越えたかどうかは、想像にお任せする。